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組手什による災害支援 実績、事例 

 災害時の避難所生活および、その後の仮設住宅における被災者支援として組手什の利用を推薦します。組手什は、2011年東日本大震災において、国土緑化推進機構の緑の支援募金事業を受け、成果実績を上げました。愛知、鳥取からの組手什による支援に加え即座に宮城県の2カ所が生産を開始し、避難所支援が始まりました、しかし、広域大規模な震災被害に対し、その時点から始まった生産供給はわずか一部の地域の支援しか行えませんでした。これは非常に残念に思っています。もう一足早く全国的な組手什生産が出来ていれば、早期の避難所生活をもう少し改善できたことでしょう。
 日本全国有り余る森林資源があり、その生産物の副次的な部材で組手什の生産が可能です。  一方、供給し得たわずかな地区では、その利便性を評価いただけた。いくつかの具体的な実例を紹介する。


ボランティアセンター の組手什 組手什での支援の最初に。ボランティアセンター本部に組手什を供給することが出来た。宮城県登米市内の、旧小学校体育館に置かれた本部では、体育館に支援物資とボランティアの受け入れ環境が整えられた。組手什はそこで棚にくみ上げられて多くの支援物資を整理した。衣服、食料、衛生資材、など頻繁に運び込まれる支援物資が、用途、性別、サイズ、頻度などに応じて仕分けされて収納された。また、多くのボランティアを受け入れるために靴箱、荷物棚が制作された。これらの組み立ては、必要と考えた当事者たちによって即時組み立てられて、設置された。

仮設診療所 薬品棚を提供。避難所の子供たちが組み立てました。
 薬品があっても探したり取り出したりの手間が煩雑でした。棚が出来て素早い応答が可能になりました。


避難所 における組手什  避難所では、限られた広さの中で集団生活が営まわれます。家族単位で領域が割り振られました。着の身着のままに避難所へのがれた方々は、歯ブラシやタオルさえ床に置かれていて、周りを気遣いながらの暮らしが続きました。  組手什はそれぞれの必要に応じて、組み上げることが出来ます。寝具、用品などの整理棚に利用され、限られた広さを有効に使うことが出来ました。避難所での棚の大きさは、座った時に隠れる高さが喜ばれました。また、出入り口には靴箱と、共用の組手什の棚も作られました。  長引く避難生活のなかで、“組み立てる作業“が気晴らしになりました。運び込まれた組手什をみんなで組み立てました。また、予定に無く机がほしいという女の子には、勉強机を作りました。


 仮設住宅 における組手什仮設住宅を訪れ組手什を配布しました。皆さんも前で組み立て見本を造りました。一人あたりの本数を大まかに決めて配布しました。  仮設住宅には、白物家電と呼ばれる電化製品が提供されました。電子レンジ、冷蔵庫、炊飯器です。しかし、住宅内には棚などの什器は一切無く、床に並べられていました。現場で寸法を測って、合わせた大きさで棚を組みました。限られた空間を無駄なく使うことが出来ました。  ある人は玄関の土間に、靴箱と傘立て、ゴミ置き場を上作りました。支援物資の絵本を置く本箱、日用品棚、テレビ台、位牌置き場も組手什で作りました。  それぞれが必要だと思い描いたものが、即座に形になって、暮らしを補っていくという、即時性は、組手什の特徴と考えます。



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